Welcome
to
The Future of the Past is Collaboration
2024
Joint Conference
議長
マイケル・ペン
CEI Tech Eng ITE, SAHB
議長
世界自動車博物館会議運営委員会
世界自動車博物館会議(WFFMM)は、1988年夏にイギリス国立自動車博物館ビューリーの
モンタギュー卿とマイケル・ウェア館長が提唱され創立されました。
当初、特に乗用車の収集や展示を行う博物館の館長や学芸員の会議の場を提案しました。
当初の目的は、各博物館の問題を共有することは、問題を軽減させるだけにとどまらず
多くの場合問題解決につながることから、同じ問題を抱える博物館同士のネットワークの
醸成や議論、考察を活性化させることでした。
会議の時間はもちろんのこと、講演の休憩時間や博物館の見学時間を設けることは人脈作り
や意見交換の場として非常に重要と考えています。
現に今までも朝食や夕食を取りながら多くの問題を解決してきました。
過去34年間、3大陸、8カ国で16のフォーラムを開催しております。
その間に私たちは、多種多様な自動車博物館を訪れ、多くのことを共有し学んできました。
これまで各国の自動車博物館を訪問することで全ての問題解決をしたとは思ってはいません。
モビリティーの全体的な歴史を解明し理解するためには、事務局は、アメリカとオーストラ
リア以外のインド太平洋諸国を含め会議開催をしなければならないと常に考えてきました。
日本には数多くの自動車博物館がありますが、その中でも、トヨタ博物館は、世界の自動車を
バランスよく展示し、自動車博物館の役割について深い哲学を持った博物館のひとつであり
ます。
2024年、多くの日本の自動車メーカーと日本自動車工業会、全国科学博物館協議会の支援を
受け、トヨタ博物館をホスト館として皆様をお迎えできることを大変誇りに思います。
我々にとって日本への訪問は、その文化と博物館の両方から学ぶ一生に一度の機会であり、
そのすべてが今後の私たちの人生に対するより広い視野を与え、ひいては自動車史の世界に
対するより深い知識を身に着けさせてくれるに違いないと考えます。
基調講演だけでなく、遊びを取り入れることが最良の学習方法であるというのは、大いなる
定説であり、私たちが日本で提供するのは、その両方をふんだんに行う機会であります。
世界自動車博物館会議運営委員会の議長として、このプロジェクトに取り組む日本の仲間たち
とひとつのチームとして協力できたことは、大きな喜びであります。
どうかこの機会をお見逃しなく。
実行委員長
布垣 直昭
実行委員長
世界自動車博物館会議 日本開催実行委員会
日本で、そしてアジアで初開催となるWFFMMへようこそ。
日本のクルマ文化を世界の皆様に認知いただく機会として、日本の自動車メーカー各社様と、
全国科学博物館協議会様と共に皆様を歓迎いたします。
またこの会議が私どものトヨタ博物館及び、富士モータースポーツミュージアムをホスト館と
して開催される事を大変光栄に存じます。
日本のガソリン自動車の歴史は、1898年に初めてフランス製パナール・エ・ルバッソールが
日本に渡来した事から始まりました。
日本初のガソリン自動車の誕生は、その9年後の1907年のタクリー号製作からでした。
しかしその後、本格的に自動車産業が興るまでにはさらに30年の年月が流れました。
こうして欧米の自動車文化の土台の上にはじまった日本のクルマ文化も、すでに100年近くの
歴史を重ねる中で、徐々に独自の姿になってきたのだと思います。
この機会に、日本のオーソリティの皆様にもパネルディスカッションに参加いただきます。
自動車文化の議論にも、少し違う視点も加わる事で新しい息吹が生まれるかもしれません。
皆さんの滞在が有意義で豊かなものになる事を心より願っております。